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忘れられない指
第9章 迷い?それとも・・
「でさぁ、結局のとこ、橋本はどっちが好きなのよ?」
会社の仲間や先輩たちとよく来るダイニングバーで、
真奈美さんは宙にむかってフーッとタバコの煙を吹き上げた。
月曜という憂鬱な週の始まりにまとわりついてきた後輩の恋愛相談。
会社の先輩でパタンナーの真奈美さんは、顔ではめんどくさそうに装っているけど、
実際はすごく親身に相談に乗ってくれる。
仕事のことも、プライベートのことも。
昼休みにランチで外に連れ出し、慎介さんの事から始まって先週までのことを
なるべく簡潔に話して聞かせた。
真奈美さんはいつも言う。
要点をまとめて短い時間でも相手に伝わるように話をしろ、と。
だけど1時間という短い休み時間に答えまで引き出すのは
当然ムリだとわかっていたのだろう。
真奈美さんは黙って話を聞き続けていた。そして
「話はわかった。続きは今夜。いつものとこ行くよ、いいね!」
と、仕事が終わった後、こうして酒を飲みながら話しの続きを聞いてくれているのだ。
会社の仲間や先輩たちとよく来るダイニングバーで、
真奈美さんは宙にむかってフーッとタバコの煙を吹き上げた。
月曜という憂鬱な週の始まりにまとわりついてきた後輩の恋愛相談。
会社の先輩でパタンナーの真奈美さんは、顔ではめんどくさそうに装っているけど、
実際はすごく親身に相談に乗ってくれる。
仕事のことも、プライベートのことも。
昼休みにランチで外に連れ出し、慎介さんの事から始まって先週までのことを
なるべく簡潔に話して聞かせた。
真奈美さんはいつも言う。
要点をまとめて短い時間でも相手に伝わるように話をしろ、と。
だけど1時間という短い休み時間に答えまで引き出すのは
当然ムリだとわかっていたのだろう。
真奈美さんは黙って話を聞き続けていた。そして
「話はわかった。続きは今夜。いつものとこ行くよ、いいね!」
と、仕事が終わった後、こうして酒を飲みながら話しの続きを聞いてくれているのだ。