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忘れられない指
第9章 迷い?それとも・・
その時の真奈美さんの顔をずっと見続けていたけど、
なんだかとっても切なそうな、寂しそうな目をしていたのが心に残った。
この人にもなにか過去があるのかな、と想像させる様な目だった。
私に見られていることに気づいた真奈美さんは、
照れるような笑いを見せて話を続けた。
「橋本・・なんか察しがいいじゃん?そうだよ、私も似たような事があったんだ・・」
「え・・そうなんですか・・」
「うん・・同じデザイン科のクラスメートとさ、卒業間際に・・やっちゃってさ・・
卒業してからもちょくちょく飲みに行ってさ、会うたびに・・
彼に抱かれた・・でも・・付き合ってくれとか、そういうの一度もなかったんだ・・」
区切りに合わせるかのように運ばれてきたジントニックに
真奈美さんはすぐに手を伸ばした。
「で・・その人とはどうなったんですか?」
「ん・・どうもしない。
4年くらい続いたけど自然消滅した。お互い恋人ができたからね」
なんだかとっても切なそうな、寂しそうな目をしていたのが心に残った。
この人にもなにか過去があるのかな、と想像させる様な目だった。
私に見られていることに気づいた真奈美さんは、
照れるような笑いを見せて話を続けた。
「橋本・・なんか察しがいいじゃん?そうだよ、私も似たような事があったんだ・・」
「え・・そうなんですか・・」
「うん・・同じデザイン科のクラスメートとさ、卒業間際に・・やっちゃってさ・・
卒業してからもちょくちょく飲みに行ってさ、会うたびに・・
彼に抱かれた・・でも・・付き合ってくれとか、そういうの一度もなかったんだ・・」
区切りに合わせるかのように運ばれてきたジントニックに
真奈美さんはすぐに手を伸ばした。
「で・・その人とはどうなったんですか?」
「ん・・どうもしない。
4年くらい続いたけど自然消滅した。お互い恋人ができたからね」