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忘れられない指
第11章 はじめての夜
「先週はゴメンねぇ、オレあんなに酔っぱらうとは思わなくってさぁ」
使い慣れないキッチンで、まごつきながら料理を作る私の背中に凌空が声をかける。
先週の失態をまだ気にしている彼氏に、甘ったるい声を返す。
「もう気にしないの!
今夜は2人っきりだからうんとくつろがせてもらうよ」
言葉通り、化粧もしてないしシャワーも浴びてきた。
着ている服もほぼ部屋着。
駅のむこうとこっちなんだからと
まるで飾らぬ格好で、付き合い始めたばかりの彼氏の部屋へとやってきた。
もちろん、朝まで過ごすために・・
「もうちょっとでできるから。あ、凌空さん、フランスパン切っておいて」
「オッケー!しっかしウマそうな匂いだな。なにを作ってくれてるの?」
後ろから覗き込む凌空の頬が私の頬に触れる。
ドキッとしておたまを落としそうになった。
「ちょっとぉ、キンチョーさせないで!パン切れた?」
お腹から下にぬるりとした湿り気を感じる。
今夜は彼に・・
思っただけで、またジワリとあふれるものを感じた。
なんとかごまかそうとパンのことばかり口にすると、凌空はゲラゲラと笑い出した。
咲ちゃんそんなにパンが気になるの?って。
言われて私まで笑い出した。
使い慣れないキッチンで、まごつきながら料理を作る私の背中に凌空が声をかける。
先週の失態をまだ気にしている彼氏に、甘ったるい声を返す。
「もう気にしないの!
今夜は2人っきりだからうんとくつろがせてもらうよ」
言葉通り、化粧もしてないしシャワーも浴びてきた。
着ている服もほぼ部屋着。
駅のむこうとこっちなんだからと
まるで飾らぬ格好で、付き合い始めたばかりの彼氏の部屋へとやってきた。
もちろん、朝まで過ごすために・・
「もうちょっとでできるから。あ、凌空さん、フランスパン切っておいて」
「オッケー!しっかしウマそうな匂いだな。なにを作ってくれてるの?」
後ろから覗き込む凌空の頬が私の頬に触れる。
ドキッとしておたまを落としそうになった。
「ちょっとぉ、キンチョーさせないで!パン切れた?」
お腹から下にぬるりとした湿り気を感じる。
今夜は彼に・・
思っただけで、またジワリとあふれるものを感じた。
なんとかごまかそうとパンのことばかり口にすると、凌空はゲラゲラと笑い出した。
咲ちゃんそんなにパンが気になるの?って。
言われて私まで笑い出した。