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忘れられない指
第13章 スランプ
金曜にしてはめずらしく早めに仕事が片付いたこともあって、
機嫌のいい真奈美さんが飲みに行こうと誘ってくれた。
ちょうどよかった・・
私も真奈美さんとおしゃべりしたいと思っていたところだった。
おおげさに見えるくらいの喜びようでお願いしますと返事をすると、
いつものダイニングバーではなく、新しくオープンした居酒屋へ連れていってくれた。
まずはビールで乾杯する私を、真奈美さんは褒めてくれた。
「やっと大人の味がわかるようになったな。
これも・・彼氏のおかげ?」
「ええ、まぁ・・」
「きゃあ~!イイねぇ、幸せオーラ全開で!」
「真奈美さんも彼氏つくっちゃえばいいじゃないですかぁ」
「簡単に言うな!」
口をとがらせたあと、私の顔にむかってフーッとタバコの煙をわざと吹きかけてきた。
「うわぁひど~い!」
「アンタが幸せ見せびらかすからだよ!これはヒガミの煙りです!」
「わけわかんないです!」
その後ゴメンゴメンと笑いながら、山盛りのサラダを取り分けてくれた。
機嫌のいい真奈美さんが飲みに行こうと誘ってくれた。
ちょうどよかった・・
私も真奈美さんとおしゃべりしたいと思っていたところだった。
おおげさに見えるくらいの喜びようでお願いしますと返事をすると、
いつものダイニングバーではなく、新しくオープンした居酒屋へ連れていってくれた。
まずはビールで乾杯する私を、真奈美さんは褒めてくれた。
「やっと大人の味がわかるようになったな。
これも・・彼氏のおかげ?」
「ええ、まぁ・・」
「きゃあ~!イイねぇ、幸せオーラ全開で!」
「真奈美さんも彼氏つくっちゃえばいいじゃないですかぁ」
「簡単に言うな!」
口をとがらせたあと、私の顔にむかってフーッとタバコの煙をわざと吹きかけてきた。
「うわぁひど~い!」
「アンタが幸せ見せびらかすからだよ!これはヒガミの煙りです!」
「わけわかんないです!」
その後ゴメンゴメンと笑いながら、山盛りのサラダを取り分けてくれた。