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忘れられない指
第13章 スランプ
「で、どう?この彼を選んで良かった?」
「はい、よかったと思ってます・・ただ・・」
頭の片隅に小さいながらも存在しているあの思いを、
恋の、人生の先輩に打ち明けてみようと話し始めた。
最後まで聞き終えて真奈美さんは、
半分以上が灰になっているタバコを灰皿の中で押しつぶした。
「別におかしなことじゃないよ、アンタの思うこと。
あっちの体のほうが好みだわぁなんて話はよく聞くことだよ」
「そうなんですか?じゃあ・・真奈美さんもそう思ったりすることあったんですか?」
真奈美さんはうなずいた。
そして下を向いて笑った。
なにかを思い出しているように・・
「この前・・話した彼、学生時代の、セフレね。
そいつと恋人でもないのに続いたのは・・彼の体から離れられなかったから」
タバコを手にライターの火をつける。
少しの間、小さな炎を見つめていた。
自分の心を見立てていたのかもしれない・・
「はい、よかったと思ってます・・ただ・・」
頭の片隅に小さいながらも存在しているあの思いを、
恋の、人生の先輩に打ち明けてみようと話し始めた。
最後まで聞き終えて真奈美さんは、
半分以上が灰になっているタバコを灰皿の中で押しつぶした。
「別におかしなことじゃないよ、アンタの思うこと。
あっちの体のほうが好みだわぁなんて話はよく聞くことだよ」
「そうなんですか?じゃあ・・真奈美さんもそう思ったりすることあったんですか?」
真奈美さんはうなずいた。
そして下を向いて笑った。
なにかを思い出しているように・・
「この前・・話した彼、学生時代の、セフレね。
そいつと恋人でもないのに続いたのは・・彼の体から離れられなかったから」
タバコを手にライターの火をつける。
少しの間、小さな炎を見つめていた。
自分の心を見立てていたのかもしれない・・