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忘れられない指
第15章 特別な日
街がクリスマスの準備を始め、
光があふれる季節が近づいてきた。
一大イベントを控えたこの時期、凌空にもイベントが訪れた。
誕生日だ。
とうとう20代最後である29歳になる。
一緒に祝う2度目の誕生日は、少し背伸びをした気分を味わえるような
イタリアンレストランを、凌空本人が予約してくれた。
「祝ってもらう人がお店の予約までしてくれるなんてね。
それもこんなおしゃれな・・」
テーブルについてあたりを見回す。
他のテーブルの客達は、自分たちよりは年上に見える人が多く
気おくれしてしまうほど熟された雰囲気が漂っている。
・・なんだかドラマの中でプロポーズする時に使うような店だな・・
下を向いてクスリと笑う。
なんだよ、と凌空のかみしめるような声に無言で首を振った。
光があふれる季節が近づいてきた。
一大イベントを控えたこの時期、凌空にもイベントが訪れた。
誕生日だ。
とうとう20代最後である29歳になる。
一緒に祝う2度目の誕生日は、少し背伸びをした気分を味わえるような
イタリアンレストランを、凌空本人が予約してくれた。
「祝ってもらう人がお店の予約までしてくれるなんてね。
それもこんなおしゃれな・・」
テーブルについてあたりを見回す。
他のテーブルの客達は、自分たちよりは年上に見える人が多く
気おくれしてしまうほど熟された雰囲気が漂っている。
・・なんだかドラマの中でプロポーズする時に使うような店だな・・
下を向いてクスリと笑う。
なんだよ、と凌空のかみしめるような声に無言で首を振った。