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忘れられない指
第15章 特別な日
私は素直にうなずいた。
大好きな仕事を続けさせてもらえる。
やれるだけやりたい。

でも私だって子供は欲しい。
できればあまり先じゃない方がいいかな、とも思う。

そういう事すべてひっくるめて、凌空とならうまくやっていける気がする。

「凌空さん・・あなたとならきっと幸せになれるよ・・
 うんと愛してね・・ずっと・・」

彼にしがみつき、自分から愛されることをねだった。
すべてを脱ぎすて、肌と肌で確かめ合う。
いつも以上の激しさに、凌空は笑い声をあげる。

「咲子・・オレ今すげー幸せだ・・」

はじめて凌空に抱かれた夜に、同じことを言っていたのを思い出した。
1年半以上たっても同じ気持ちを抱いてくれる。
彼の愛の深さがしっかりと伝わってきた。

「凌空・・私も幸せ・・・」


涙で始まった夜は、いつの間にか
感極まった喘ぎ声に染まっていた。
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