この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
忘れられない指
第16章 祝福の裏で
今週は土曜の夜に集合・・
史彦と孝明に凌空が招集メールを送り、夜8時に全員が
BARシークレットのカウンターに並んで座った。
今日はマスターの奥さんの恵子さんもお店の手伝いをしている。
この4人の前で、私たちは報告する。
2人で人生を歩いていくことを。
「なによ、凌空くん。そんなかしこまった顔しちゃって。
肩も上がっちゃってるよ」
マスターの隣から覗き見るようにしている恵子さんは、穏やかに笑っている。
彼女は・・
もう気づいているみたい。だって、
私の手に視線をよこして・・
この指輪にいち早く気がついたんだ・・
「え~・・このたび・・ボクと咲子さんは
結婚することを決めました!」
2人そろって頭を下げると、マスターと、そして
いつもは声など張り上げない史彦が、喜びの声を響かせた。
「凌空~!やったじゃん!とうとうゴールするのか!よかった・・
咲子ちゃん、おめでとう!幸せになってね」
隣りに座る史彦がバンバン背中を叩く。
こんなにハイテンションな史彦をはじめてみた気がする。
その姿はまんま私たちを祝福するバロメーターなんだ。
痛いなんて言っちゃいけない、と笑顔を絶やさなかった。
史彦と孝明に凌空が招集メールを送り、夜8時に全員が
BARシークレットのカウンターに並んで座った。
今日はマスターの奥さんの恵子さんもお店の手伝いをしている。
この4人の前で、私たちは報告する。
2人で人生を歩いていくことを。
「なによ、凌空くん。そんなかしこまった顔しちゃって。
肩も上がっちゃってるよ」
マスターの隣から覗き見るようにしている恵子さんは、穏やかに笑っている。
彼女は・・
もう気づいているみたい。だって、
私の手に視線をよこして・・
この指輪にいち早く気がついたんだ・・
「え~・・このたび・・ボクと咲子さんは
結婚することを決めました!」
2人そろって頭を下げると、マスターと、そして
いつもは声など張り上げない史彦が、喜びの声を響かせた。
「凌空~!やったじゃん!とうとうゴールするのか!よかった・・
咲子ちゃん、おめでとう!幸せになってね」
隣りに座る史彦がバンバン背中を叩く。
こんなにハイテンションな史彦をはじめてみた気がする。
その姿はまんま私たちを祝福するバロメーターなんだ。
痛いなんて言っちゃいけない、と笑顔を絶やさなかった。