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忘れられない指
第17章 終わるための罪
ゆっくりと私の髪をなで、見下ろすようにして口を開く。

「咲ちゃんのことをどう想ってるか・・言わないよ。
 この先も言わないつもりだ。
 そして咲ちゃんが凌空を裏切るような事はさせない・・
 オレが・・
 凌空を裏切るんだ・・」

「え・・?」

静かにこの体を引き寄せ、自分の顔を見せないようにして囁く。

「オレが無理に咲ちゃんを求めるんだ。
 咲ちゃんは悪くない・・
 これでオレもけじめがつけられる。自分の想いにさよならだ・・」


その言葉を最後に、私たちは言葉を捨てた。
ただ体を合わせることで、思いのたけをぶちまけた。

私は多分、孝明のことを好きだったんだ。
彼も、私のことを好きだった・・
今頃気づいてももう遅い・・
ここでどんでん返しをするほどの情熱は、ない。
私は凌空と歩いていくことを決め、孝明も祝福してくれた。
それが私の恋の結果だと認めているのに逆らうような事を・・

なんて勝手な、と自分を責めながらも彼を求めることを止めなかった。

孝明に身を任せ、そして自分から激しく求め、頭の中をからっぽにして
快感を味わい続けた。

忘れられなかった、孝明の指・・・

今またこうして私を狂わせている。
まだ大人になりきれていない女の子が、体で感じる愛を覚えた。
互いにたっぷりと愛し合ってから一つになった。
つながった体と体は、互いの中にその感触を埋め込むようにしてから離されていった。

そして
産声をあげられなかった恋の終わりを・・
告げた。
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