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忘れられない指
第19章 突然の・・
春も近づき、会社では年度末という忙しさをむかえる。
私と凌空の結婚式まであと8ヶ月ほどとなった。
そんな時に、孝明から
海外赴任が決まったと聞かされた。
タイ・バンコク郊外にある自社工場に
約2年、赴任することになったというのだ。
「じゃあ・・オレたちの式には出られないのか?」
シークレットでその話を聞かされた凌空も史彦も、
そしてマスターも、みんなが肩を落とした。
「なんとか休みをとって帰ってくるつもりでいるけど・・
もしかしたら出られないかも」
あまりに突然の、
それも外国という距離の大きさにショックを隠すことはできなかった。
誰もが口をつぐんで沈黙だけが続く中、
声をあげたのはマスターだった。
私と凌空の結婚式まであと8ヶ月ほどとなった。
そんな時に、孝明から
海外赴任が決まったと聞かされた。
タイ・バンコク郊外にある自社工場に
約2年、赴任することになったというのだ。
「じゃあ・・オレたちの式には出られないのか?」
シークレットでその話を聞かされた凌空も史彦も、
そしてマスターも、みんなが肩を落とした。
「なんとか休みをとって帰ってくるつもりでいるけど・・
もしかしたら出られないかも」
あまりに突然の、
それも外国という距離の大きさにショックを隠すことはできなかった。
誰もが口をつぐんで沈黙だけが続く中、
声をあげたのはマスターだった。