この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
忘れられない指
第20章 思い出をかかえて
「孝明さん、やっぱりセンスいいね。この生地とっても素敵だもん。
でもよく思いついたね、タイシルクを送ってくれるの」
孝明はまあね、と得意げに笑っただけで
それ以上は何も言わなかった。
「よし!孝明、飲もう!よかったらウチに泊まっていけよ。
咲子、用意しておいてね」
「はいはい、いつでも転がれるようにお布団敷いておくから、
好きなだけ飲んで食べてね」
「すみませんねぇ、奥さん」
孝明のそのニヤケタ顔と言い方が爆笑を誘った。
「またこうやって楽しくやれるんだね。よかったね、凌空。
孝明さんも、ここに戻ってきてくれてホントによかった・・うれしいよ」
2人の男は笑いあった。
2年の空白を埋めるように、次から次へと語り合った。
私には・・2人の姿がぼやけて見える。
いやあねぇ、歳とって、涙もろくなったのかしら・・
でもそれだけじゃない・・
記憶が涙をにじませているのだ・・・
でもよく思いついたね、タイシルクを送ってくれるの」
孝明はまあね、と得意げに笑っただけで
それ以上は何も言わなかった。
「よし!孝明、飲もう!よかったらウチに泊まっていけよ。
咲子、用意しておいてね」
「はいはい、いつでも転がれるようにお布団敷いておくから、
好きなだけ飲んで食べてね」
「すみませんねぇ、奥さん」
孝明のそのニヤケタ顔と言い方が爆笑を誘った。
「またこうやって楽しくやれるんだね。よかったね、凌空。
孝明さんも、ここに戻ってきてくれてホントによかった・・うれしいよ」
2人の男は笑いあった。
2年の空白を埋めるように、次から次へと語り合った。
私には・・2人の姿がぼやけて見える。
いやあねぇ、歳とって、涙もろくなったのかしら・・
でもそれだけじゃない・・
記憶が涙をにじませているのだ・・・