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忘れられない指
第4章 決意、そして失恋・・
BARシークレットに通いだして早くも1年が過ぎた。
24歳になった私も、飲み屋の常連客が板についてきたようで、
凌空たち3人以外の男達やお姉さまたちとも交流を深められるようになっていた。
マスターが言っていたように、
私と同じファッション業界で働いているという常連客と
よく話を弾ませたりする。
居心地のいい、もう一つの我が家にこの店はなっていた。
そんな中で、慎介さんに対する想いもますます募っていった。
やはりマスターも、1年という月日を付き合ってきた私のことを、
身内くらいの気持ちをもって、信頼し受け入れてくれるようになっていた。
「咲子ちゃん、忙しくってもちゃんと栄養取らなきゃダメだよ」
「咲子ちゃんもそろそろ良い相手探さないとあっという間に歳とっちゃうんだよ」
ただ、こういう口やかましさももれなくついてきて、
ありがたさとわずらわしさに、まるで本当の家族のようだとたびたび思った。
いっそのこと・・本物の家族になったら・・
そう、慎介さんのお嫁さんになれたら・・
そこまで深く想ったのは、後輩の結婚話のせいだった。
24歳になった私も、飲み屋の常連客が板についてきたようで、
凌空たち3人以外の男達やお姉さまたちとも交流を深められるようになっていた。
マスターが言っていたように、
私と同じファッション業界で働いているという常連客と
よく話を弾ませたりする。
居心地のいい、もう一つの我が家にこの店はなっていた。
そんな中で、慎介さんに対する想いもますます募っていった。
やはりマスターも、1年という月日を付き合ってきた私のことを、
身内くらいの気持ちをもって、信頼し受け入れてくれるようになっていた。
「咲子ちゃん、忙しくってもちゃんと栄養取らなきゃダメだよ」
「咲子ちゃんもそろそろ良い相手探さないとあっという間に歳とっちゃうんだよ」
ただ、こういう口やかましさももれなくついてきて、
ありがたさとわずらわしさに、まるで本当の家族のようだとたびたび思った。
いっそのこと・・本物の家族になったら・・
そう、慎介さんのお嫁さんになれたら・・
そこまで深く想ったのは、後輩の結婚話のせいだった。