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忘れられない指
第4章 決意、そして失恋・・
久しぶりに土曜日の夜にシークレットへ行った。
これまた久しぶりに自炊をし、シャワーも浴びて、
仕事帰りのヨレヨレ姿じゃない私をたまには見せなくちゃ、と
少しおめかしもしてみた。
ガラン・・というカウベルの音に振り向いたマスターの顔は、
いつもにもましておだやかな笑顔だった。
というよりは、いつもよりニヤニヤしている感じがした。
私は、幸先いいのかも、と心の中でニヤニヤした。
「こんばんは~!」
「いらっしゃ~い!」
いつもの席、マスターの真ん前の椅子を引く。
その時、いつも空いているカウンターの右端に、
見慣れない女性が座っているのに気がついた。
その席は窓の側で、初めての客や常連じゃない客達がよく座る席だ。
盗み見るようにしてその女性を観察する。
落ちついた雰囲気の、私よりはかなり年上に見える、きれいな人だ。
これまた久しぶりに自炊をし、シャワーも浴びて、
仕事帰りのヨレヨレ姿じゃない私をたまには見せなくちゃ、と
少しおめかしもしてみた。
ガラン・・というカウベルの音に振り向いたマスターの顔は、
いつもにもましておだやかな笑顔だった。
というよりは、いつもよりニヤニヤしている感じがした。
私は、幸先いいのかも、と心の中でニヤニヤした。
「こんばんは~!」
「いらっしゃ~い!」
いつもの席、マスターの真ん前の椅子を引く。
その時、いつも空いているカウンターの右端に、
見慣れない女性が座っているのに気がついた。
その席は窓の側で、初めての客や常連じゃない客達がよく座る席だ。
盗み見るようにしてその女性を観察する。
落ちついた雰囲気の、私よりはかなり年上に見える、きれいな人だ。