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忘れられない指
第4章 決意、そして失恋・・
部屋に入ったら大泣きすると思っていた。

大声はあげないにしても、しゃくりあげて泣くだろうと思ったのに、
拍子抜けするくらい静かな涙だった。

きっと・・
まだ何もはじめていなかったからかもしれない。
慎介さんに想いを伝えるどころか、そうにおわせる様なアクションさえも起していないし。
たぶん慎介さんは
私がそんな気持ちでいたなんて、これっぽっちも気がついてはいないだろう。

なんにもしてないのに、
くだけた感なんてあるわけない・・


冷蔵庫を開ける。

中から缶ビールを取り出した。
そのうち飲んでみようと買っておいたものだ。
もう2ヶ月くらい前・・

まだまだビールの味はわからない。
あんな苦いもの・・
もしかしてこういう時に飲むのかも・・
ほろ苦さを紛らすために・・

プシュッという音が、元気を出せって言ってるように聞こえた。
電気もつけないまま月明かりをたよりに
何度もテーブルに戻した缶ビールを、
時間をかけて飲み干した。

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