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忘れられない指
第6章 先が見えない・・

いつもカンパリオレンジから始めていた私もあの味を覚えたことを見せびらかすために
ビールを注文した。
「へぇ!初めてじゃないの?咲子ちゃんがビール注文するの。
そういやさっきから僕に見えない話してるけど・・
凌空くん、咲子ちゃんになんかヘンな事教えたんじゃないだろうね」
「いやだな、マスター!ヘンな事なんかするわけないじゃん!
実はね、この前の週末にウチで持ち寄りパーティーをしたんだよ。
そこでビールのうまさに目覚めたってわけ。
だよね?咲ちゃん」
うん!とマスターにむかって微笑む。
あなたのかわいいムスメはだんだんと大人の味を覚えてるんですよ、と付け加えると
「なんだかうれしいような寂しいような・・
きっと咲子ちゃんがお嫁にいくときは泣くんだろうなぁ」
手にした布巾を握りしめて天を仰ぐマスターを見て
私たちは笑った。
ビールを注文した。
「へぇ!初めてじゃないの?咲子ちゃんがビール注文するの。
そういやさっきから僕に見えない話してるけど・・
凌空くん、咲子ちゃんになんかヘンな事教えたんじゃないだろうね」
「いやだな、マスター!ヘンな事なんかするわけないじゃん!
実はね、この前の週末にウチで持ち寄りパーティーをしたんだよ。
そこでビールのうまさに目覚めたってわけ。
だよね?咲ちゃん」
うん!とマスターにむかって微笑む。
あなたのかわいいムスメはだんだんと大人の味を覚えてるんですよ、と付け加えると
「なんだかうれしいような寂しいような・・
きっと咲子ちゃんがお嫁にいくときは泣くんだろうなぁ」
手にした布巾を握りしめて天を仰ぐマスターを見て
私たちは笑った。

