この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
忘れられない指
第6章 先が見えない・・
凌空の向こう側から身を乗り出して、史彦は軽い抗議をしてきた。
「だってぇ、史彦さんも完全に寝ちゃって凌空さんと2人で転がっちゃってたし」
そう言われて反論の余地はないと、史彦は首をすくめた。
「ところで・・孝明さんは?」
さりげなさを装って、何気ない雰囲気で聞いてみたが、
正直、心臓は破裂しそうだった。
「うん、もう来ると思うんだけど・・なんか忙しそうな事言ってたからなぁ」
答えた凌空の表情を、探るようにして見る。
まさか、あの事を話したりはしていないだろうが・・
今見る限り、凌空は知らなそうだ。
眼差しも声音も、特に変わったようには見えない。
「そうなんだ・・」
そっけなく返事をしてから凌空の隣に座った。
「マスター、今日はまずビール!」
「だってぇ、史彦さんも完全に寝ちゃって凌空さんと2人で転がっちゃってたし」
そう言われて反論の余地はないと、史彦は首をすくめた。
「ところで・・孝明さんは?」
さりげなさを装って、何気ない雰囲気で聞いてみたが、
正直、心臓は破裂しそうだった。
「うん、もう来ると思うんだけど・・なんか忙しそうな事言ってたからなぁ」
答えた凌空の表情を、探るようにして見る。
まさか、あの事を話したりはしていないだろうが・・
今見る限り、凌空は知らなそうだ。
眼差しも声音も、特に変わったようには見えない。
「そうなんだ・・」
そっけなく返事をしてから凌空の隣に座った。
「マスター、今日はまずビール!」