この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
忘れられない指
第8章 確かめたい、互いの心・・
「どこ行ってたと思う?」
私は探りを入れてみた。
「そんなのわかんないよぉ。なに?よっぽど楽しいとこに行ってきたの?」
やはりなにも知らないようだった。
ちょっと困惑顔で見返してくる孝明の眼を見ていたら、
私の体の中心が突然、おおきく脈打った。
視線を落とし、彼の指先に目をやる。
私はまたあの快感が欲しくなった。
凌空から聞かされた私への想いが蘇る中、孝明との温もりもよみがえってくる。
「孝明さん・・」
「ん?なに?」
どこに行ってたのか、その答えはとっくに忘れ去られ、話は変わっていく。
「・・聞いてもらいたい事があるの、相談っていうか・・
ね、ちょっと寄っていってよ」
自分から男を誘うようなマネ・・わずかに恥ずかしさがよぎったが
どう思われても構うもんか、と私はねだるような目で見上げた。
孝明は・・戸惑った顔で私を見下ろす。
その眼はあの時にも見た。同じ眼・・
「・・じゃあ、ちょっとだけ」
私は孝明より先に歩き出す。
すぐそこに見えるアパートの階段まで、一気に走りたい気持ちをおさえ、
孝明の一歩前を歩いた。
私は探りを入れてみた。
「そんなのわかんないよぉ。なに?よっぽど楽しいとこに行ってきたの?」
やはりなにも知らないようだった。
ちょっと困惑顔で見返してくる孝明の眼を見ていたら、
私の体の中心が突然、おおきく脈打った。
視線を落とし、彼の指先に目をやる。
私はまたあの快感が欲しくなった。
凌空から聞かされた私への想いが蘇る中、孝明との温もりもよみがえってくる。
「孝明さん・・」
「ん?なに?」
どこに行ってたのか、その答えはとっくに忘れ去られ、話は変わっていく。
「・・聞いてもらいたい事があるの、相談っていうか・・
ね、ちょっと寄っていってよ」
自分から男を誘うようなマネ・・わずかに恥ずかしさがよぎったが
どう思われても構うもんか、と私はねだるような目で見上げた。
孝明は・・戸惑った顔で私を見下ろす。
その眼はあの時にも見た。同じ眼・・
「・・じゃあ、ちょっとだけ」
私は孝明より先に歩き出す。
すぐそこに見えるアパートの階段まで、一気に走りたい気持ちをおさえ、
孝明の一歩前を歩いた。