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Love Emotion
第8章 イライラと悲観
ワゴンを片付けている森山くんに、スタッフの女の子が話しかけている。
女の子は大学生くらいだろうか。可愛くて明るそうな子だ。
(あー…。…なんか…)
二人の姿はしっくりくる。
よく考えたら、いや考えなくても、私は森山くんより三つ年上だ。
たった三つ。
されど三つ。
今、二十七歳の私には、二十代前半の頃のような可愛さや弾けるような溌剌さはない。
私みたいなのより、あのスタッフの女の子の方が余程可愛くてフレッシュ感に溢れていて、魅力的に見える。
「…バカじゃないの、私」
何だか浮かれていた自分が恥ずかしい。
年下の子に、勝手に熱を上げているアラサー女ってイタイかも。
(やっぱり、帰ろう)
私は店に入るのを止めて、アパートへ帰る方向へと自転車を進めた。
女の子は大学生くらいだろうか。可愛くて明るそうな子だ。
(あー…。…なんか…)
二人の姿はしっくりくる。
よく考えたら、いや考えなくても、私は森山くんより三つ年上だ。
たった三つ。
されど三つ。
今、二十七歳の私には、二十代前半の頃のような可愛さや弾けるような溌剌さはない。
私みたいなのより、あのスタッフの女の子の方が余程可愛くてフレッシュ感に溢れていて、魅力的に見える。
「…バカじゃないの、私」
何だか浮かれていた自分が恥ずかしい。
年下の子に、勝手に熱を上げているアラサー女ってイタイかも。
(やっぱり、帰ろう)
私は店に入るのを止めて、アパートへ帰る方向へと自転車を進めた。