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Love Emotion
第10章 穏やかな日々のなかで
「相手は誰?」
「ね、いくつなの?」
「まさか妄想の彼氏とかじゃないよね」
「写真ないの?」
「いつ付き合い始めたのー?」
「かっこいい?」
「お金目当ての男じゃないよね?大丈夫だよね?」
終業時間が近いこともあって、先輩達は楽しそうに、一部失礼すぎるものを混ぜながら質問してくる。
なんだか照れくさくて頬が緩む。
私は先輩達の質問に答えながら、カルテを書き進めた。
そんなふうに浮かれていたのがいけなかったのだろうか。
この日の夜、うっかりにやけてしまいそうな気分に水を差す電話が入ってきた。
それは、十八才まで暮らしていた施設の職員から、母が私を捜しに来ていたことを知らせる内容の電話だった。
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