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Love Emotion
第10章 穏やかな日々のなかで
「三崎ちゃん、本当?」
「彼氏できたの?」
先輩たちが矢継ぎ早に質問してくる。
「……あー、まあ、はい」
そう答えると、先輩たちがわあっとはしゃぐような声を上げた。
(うーわー。しまったぁ…)
私は頭を抱えたくなった。
これは根掘り葉掘り聞き出される。
何せ今時紙カルテなんて使っている、古くて規模の小さい病院。
大抵の新卒者は、規模も大きくそこそこ綺麗な病院に就職する。
うちの病院は、特に専門的な医療をするわけでも、積極的に最新の医療をするわけでもない。
患者様は慢性期もしくは終末期での転院や、特養からの入院が主だ。
そんな病院に若手は少なく、看護職では私が最年少のスタッフだったりする。
最年少ゆえに、それはそれは可愛がられ、いじられる。
彼氏ができたなんて、格好のネタだ。
「彼氏できたの?」
先輩たちが矢継ぎ早に質問してくる。
「……あー、まあ、はい」
そう答えると、先輩たちがわあっとはしゃぐような声を上げた。
(うーわー。しまったぁ…)
私は頭を抱えたくなった。
これは根掘り葉掘り聞き出される。
何せ今時紙カルテなんて使っている、古くて規模の小さい病院。
大抵の新卒者は、規模も大きくそこそこ綺麗な病院に就職する。
うちの病院は、特に専門的な医療をするわけでも、積極的に最新の医療をするわけでもない。
患者様は慢性期もしくは終末期での転院や、特養からの入院が主だ。
そんな病院に若手は少なく、看護職では私が最年少のスタッフだったりする。
最年少ゆえに、それはそれは可愛がられ、いじられる。
彼氏ができたなんて、格好のネタだ。