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Love Emotion
第4章 インシデント
*
翌朝。休みだからと九時を過ぎてもだらだら寝ていると、携帯電話の着信音が盛大に鳴り響いて、私はぼんやりと目を開けた。
(誰よ…)
画面に表示された発信者を見て、私は一瞬で目が覚めた。
『四階南病棟』
職場からの電話だった。
何かあったのだろうか。
飛び起きた私は慌てながら電話に出た。
「も、もしもし、三崎です」
『あ、もしもし。三崎さん?遠藤(えんどう)です。ちょっと訊きたいんだけど、昨日、田中(たなか)さんの担当だったよね』
「あ、はい」
電話は職場の先輩看護師からだった。
何だろう、嫌な予感がする。