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Love Emotion
第5章 命の終わり
「…書いてないねぇ。ごめん、ごめん」
「休日分と今朝貼った分は処方してもらっていたんですけど、中止なら剥がしますか?」
「いいよ、いいよ。明日からって書いておくから」
そう言って、水川先生はボールペンでニュープロパッチ中止の指示を書き出したが、悪筆で有名な先生の字は読むのも一苦労だ。罫線も無視して大きな字で書くので、無駄にダイナミックでもある。
辛うじて読める“八月二十四日朝からニュープロパッチ中止”の指示内容を確認して、私は指示受けのサインをした。
「じゃあ先生、明日の朝、剥がしますね」
「はいはい、よろしくー」
特に責任を感じている様子のない態度にムッとしつつ、冷静を装って最後に師長に報告した。
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