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第6章 おつかれさま

「じゃあさ、ヒッシュウっていうのは？」
「必修問題。問題は基礎的なものなんだけど、出題数の八割が正答じゃないと不合格になるの」
「一般ナントカは？」
「一般・状況設定問題は各分野の疾患やケアに関する知識とか、長文設問で状況判断を問われるの。これは毎年の受験者のレベルによって合格のボーダーラインが変わるんだよね」
「何かすごいね…」
森山君の感想に、私は大きく頷いた。
「すっごい頭パンクした。実習と並行してあんな膨大な範囲の受験勉強って、今だったらできんし、絶対無理！ふざけんなーって感じになる…」
あっ、と私は口に手を当てる。
しまった。
完全に素で話した。