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Love Emotion
第7章 恋の話
待ち合わせた金山駅(かなやまえき)では、既に澪が待っていた。
「みーおっ」
軽く肩を叩くと、澪はくるりとこちらを向いた。
「あ、千佳ちゃん」
「お待たせ。行こっか」
「うん」
澪と私は並んで歩き出した。
年下ながら、芯が強くしっかりしている澪は、施設で唯一仲の良かった友達だ。
今もこうしてたまに会う。
母親を亡くした澪は、十年以上を施設で暮らしていた。
高校を卒業した彼女は、施設を出て就職し、それなりに充実した生活を送っていた。
だが、就職先は長い不況に負けて倒産し、澪はアルバイトをしながらネットカフェで生活を送るはめになっていた。
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