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MY GIRL
第3章 関わる *加筆修正中*
夜ご飯の時間、リビングにて。
もともとお兄ちゃんの席だったところに、高宮さんが座ってる。
お父さん、お母さんが隣同士で、その向かいに蓮、あたし、巧がもともと座っていて。
お兄ちゃんはシステムキッチンの壁を背に座ってたから、家を出てからは机を壁にくっつけていたけど、今日から高宮さんの席になることに決まった。
いただきますの前に高宮さんに改めて挨拶してもらうことになり、料理を机に並べて席についたあたし達は、高宮さんを見つめた。
「改めまして…初めまして、今日からしばらくお世話になる高宮大樹です。やむを得ない事情で、親戚にあたるこちらにお邪魔させていただくことになりました。不束者ですがよろしくお願いします」
そう言って綺麗にお辞儀をする高宮さんに、あたし達もお辞儀する。
「よろしくね」「そんな硬くなくていいのよ〜」「おねしゃーす」「どうも〜」なんてそれぞれみんなが言う中で、よろしくお願いします、ってあたしも言う。
お父さんから順番に挨拶して、みんな高宮さんに挨拶する中、ちゃんと1人1人の目を見て聞く彼をじっと見つめた。
こんなかっこいい人が親戚にいたなんて知らなかったな。
高宮さんて聞いたことないけどな。
だけどせっかく同じ家で暮らすんだし仲良くなりたいな。
「大樹くんは、美咲と同じ高校なんだよね?」
お母さんの問いに、高宮さんが頷く。
「そうですね、校内で何度かお見かけしたことあります」
「敬語じゃなくていいのよ〜」
「ああえっと…ありがとうございます」
「美咲は大樹くんのこと知ってたの?」
「うん。かっこいいってすごく有名だから知ってるよ、でもうちに住むことは知らなかった〜」
「ああそういえば美咲いるときに言ってなかった気がするわ。ごめん」
「ええ!やっぱり!」
「だってあんたいっつも帰り遅いでしょうが」
「それ関係ないよー!朝とかだって言えるじゃん!」
「朝はさっさと起きてこないでしょうが」
きゃー!?
恥ずかしいから言わないでー!
「まあとにかく、大樹くんが大学に進学するまでうちにいることになってるから、みんな仲良くね。歳近いんだから」