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MY GIRL
第21章 新しい仲間達
「何言ってんの麻友…俺まだ全然イけたんだけど?自分の限界知りたかったのに〜」

「あんたに限界なんてないから!元々ないから!あんたが限界地点突破する頃にはあたしの体壊れてるからっ」

「いいねぇ、壊れてるなんて。1回壊してやろうか?そうしたら忍耐力つくだろ」

「やめて本当にやめて!今日はお預けだからね」

「麻友…?お預けなんて…犯されたいの?今すぐここで抱くよ?」

「ぎゃぁあっ、卑猥!離せーっ」

麻友ちゃんを壁際に追い込み顔を近付け、麻友ちゃんの体を抱いてキスを落とし始める翔平。

物凄くお似合いだなぁ、この2人。

口論って言ってもノロケじゃん。

微笑ましいなぁ…

にこにこしながら眺めてると、あたしを見た麻友ちゃんの顔が赤くなる。

「もうダメ…可愛すぎる。あたしこの子と結婚する」

「麻友…?」

にっこり含んだ笑顔で麻友ちゃんを見る翔平と、それを呆れた表情で見てる蒼汰。

「結婚したい、ねぇ…。チビ、美咲の彼氏に会ったらそんな事絶対言えなくなるぞ」

「…何か言った?童貞」

「っ、すみませんでした…麻友、様」

童貞という言葉をやけに強調して言った麻友ちゃん。

会話の内容がよく分からず首を傾げる。

「あんたの事なんてどうでもいいの。ねぇ美咲ちゃん…あっ!みさきちって呼んでもいい!?」

くりくりの大きな目に見つめられ、可愛いなぁ、と思う。

みさきち、かぁ。

懐かしいな、そう呼んでくれてた子、いたな。

「いいよ!嬉しい」

「やった、みさきち!これから末永くよろしくっ」

「こちらこそーっ」

あたし達は笑顔で笑い合った。





この大学であたしはたくさんの人と出会い、たくさんの事を経験する。

大学の4年間は早い。

その中であたしは、どれだけ成長出来るかな?

親元から離れて東京に来て、大樹と再び一緒に暮らし始めたあたし。

まず、自分の視野の狭さに気付いて。

たくさんの、様々な人間がいるんだって事を、知らされた。

毎日過ごす中で新しい発見がいくつもあって、たくさんの事を学んでいった。

大樹は勿論、麻友ちゃんや翔平、健くんとの仲も深まり、蒼汰とも相変わらずで。

大学生活を楽しんでいた矢先の事。

…大学2年、初夏。

あたし達の関係に影を落とす出来事が起こる…


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