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MY GIRL
第11章 それぞれの過去
「エッチ?」

「うん…」

「…ふふ。じゃあ、いっぱい上書きして?」

ちゅ、と大樹の唇に口付けると、大樹の瞳の色が変わった。

「…思い出せなくしてやる」

「へ…?」

「他の男に抱かれた事すら忘れさせてやるよ」

ぞくり。

大樹の纏う雰囲気が妖艶に変わり、ぺろりと唇を舐めてあたしをベッドに押し倒した。

あぁ、凄く抱かれたい…

あたしの制服を脱がせ、自分の制服も脱ぎ、適度に割れた綺麗な腹筋を晒す大樹。

大樹がベルトを外しながら、ふと顔を上げた。

「あぁ…そうだ。あんな父親だけど、有難い遺伝子が1つあるんだ」

「ん?」

何だろう。

大樹のお父様、顔も知らないけど、あたしは1つじゃないと思うけどな。

「…これのでかさ」

「…!」

手を掴まれ制服のズボン越しに触れさせられた、大樹のモノ。

耳元で囁かれ、ビクッと体が震える。

って…

「ば…バカ!えっちっ…」

何その遺伝子!

「えっち、とか…エッロ」

「意味分かんない…っ」

大樹の表情の方がエロいよ!

いやもう、大樹の存在自体がエロい!

「…、それなら…大樹、凄く頭いいのも、エッチで中々果てないのも、人の上に立って仕事するの上手なのも…」

「あぁ、遺伝だろうな」

「っ、凄い…」

「…美咲、俺のセックスで満足してる?」

唐突に聞かれた言葉に顔が熱くなる。

「…っま、満足ってっ…」

「してねぇなら、本気出すけど」

「…!?本気っ!?えっ…!?」

「正直言うと今までのさ、美咲壊したくなくて半分も本気出してねぇの。何度射精してもし足りねぇし」

「…!?」

「…満足、してる?」

「…っ、そっ…そんなっ…満足どころじゃないよ!言葉に表せないっ…!気持ちよすぎて…」

「…へぇ、そう」

「…はっ、半分も本気出してないってっ…」

「…ふ、言葉の通り。ずっと、もっとめちゃくちゃにしてやりてぇなぁって思ってた…」

「あっ…」

ゆったりと、耳朶を噛んで言われる言葉に、あたしの女の部分が反応する。

「あっ…の」

「俺の家でシた時はさ?美咲弱ってたし、俺も激しくしたくなくて…本気出してなかった。…けど今日は、あんな話も聞いたしなぁ?」


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