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MY GIRL
第8章 出会いと予感
付き合うなんてもってのほか、まず関わりたくない。
そう、思ってたのに。
俺達が初めて出会ったのは、入学式から2週間ほど過ぎた、まだ少し肌寒さが残る日。
その日の放課後、俺は生徒会の大量に残ってる仕事を片付けてて、ふと気付いて時計を見ると18時をとうに過ぎていて。
外は暗く、部活のやつら以外、校舎に俺の他に生徒は見当たらなかった。
喉乾いたな…
この単純な思いつきで美咲と出会えて、今がある。
100円玉をポケットに入れ1階まで階段を降り、自販機ルームに向かった。
角を曲がり、数10m先の自販機ルームの入り口を無意識に見つめた…すると。
自販機ルームの入り口の前に、華奢な女が座り込んでるのが見えた。
まだ生徒いたのか。
こんな時間に、暗いのに1人で何やってんだよ?
まさか幽霊か?
怪訝に思いながら女の横を通り過ぎようとした時、女がこっちを見た気配がした。
ちらりと見下ろして…二度見した。
初対面だけど分かった。
この女が…噂の吉岡美咲だって。
え…何?この超美人。
見つめたまま固まってる俺に、美咲は目に涙を溜めて言ったんだ。
「あっ…えと、先輩…ですよね?あの…お願いです。あたしのコンタクト一緒に探して貰えませんか…」
涙声の、甘くてよく響く声。
短いスカートから伸びる細くて綺麗な足。
そして、1度見たら忘れない、二度見どころかいつまでも見つめてたいほど、極上に整った可愛い顔。
見た目だけで人生の8割は得してんじゃねぇの。
こんな可愛すぎる涙目でお願いされて、断れる男いんの?
いるなら会ってみたい。
女嫌いの俺でさえ、触れてみたい、関わってみたいと思ってしまったほどの美少女。
くい、とズボンの裾を引かれ、我に返った。
「グスッ…、お願いします…」
普通なら振り払って無視すんのに。
その泣き顔から、本気で困ってるらしいことが痛いほど伝わってきて。
…断れなかった。
「…分かった」
小さく呟き傍にしゃがみ、コンタクトを探した。
その時、欲をそそる甘い香りがして顔を上げた。
「何…香水つけてる?」
香水、という響きはあの女達を思い出させる。
やっぱり、この女も同じか。
あぁ…思い出させんじゃねぇよ、吐き気してきたじゃねぇか。
そう、思ってたのに。
俺達が初めて出会ったのは、入学式から2週間ほど過ぎた、まだ少し肌寒さが残る日。
その日の放課後、俺は生徒会の大量に残ってる仕事を片付けてて、ふと気付いて時計を見ると18時をとうに過ぎていて。
外は暗く、部活のやつら以外、校舎に俺の他に生徒は見当たらなかった。
喉乾いたな…
この単純な思いつきで美咲と出会えて、今がある。
100円玉をポケットに入れ1階まで階段を降り、自販機ルームに向かった。
角を曲がり、数10m先の自販機ルームの入り口を無意識に見つめた…すると。
自販機ルームの入り口の前に、華奢な女が座り込んでるのが見えた。
まだ生徒いたのか。
こんな時間に、暗いのに1人で何やってんだよ?
まさか幽霊か?
怪訝に思いながら女の横を通り過ぎようとした時、女がこっちを見た気配がした。
ちらりと見下ろして…二度見した。
初対面だけど分かった。
この女が…噂の吉岡美咲だって。
え…何?この超美人。
見つめたまま固まってる俺に、美咲は目に涙を溜めて言ったんだ。
「あっ…えと、先輩…ですよね?あの…お願いです。あたしのコンタクト一緒に探して貰えませんか…」
涙声の、甘くてよく響く声。
短いスカートから伸びる細くて綺麗な足。
そして、1度見たら忘れない、二度見どころかいつまでも見つめてたいほど、極上に整った可愛い顔。
見た目だけで人生の8割は得してんじゃねぇの。
こんな可愛すぎる涙目でお願いされて、断れる男いんの?
いるなら会ってみたい。
女嫌いの俺でさえ、触れてみたい、関わってみたいと思ってしまったほどの美少女。
くい、とズボンの裾を引かれ、我に返った。
「グスッ…、お願いします…」
普通なら振り払って無視すんのに。
その泣き顔から、本気で困ってるらしいことが痛いほど伝わってきて。
…断れなかった。
「…分かった」
小さく呟き傍にしゃがみ、コンタクトを探した。
その時、欲をそそる甘い香りがして顔を上げた。
「何…香水つけてる?」
香水、という響きはあの女達を思い出させる。
やっぱり、この女も同じか。
あぁ…思い出させんじゃねぇよ、吐き気してきたじゃねぇか。