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純潔の嫁
第1章 嫁との出会い
俺は『菅野順一』もう45歳になるが、嫁さんは30歳。
結婚した5年前は15歳も歳が離れていたから友達には自慢したもんだが、婿養子で……1歳年上の義理の両親が一緒に暮らしていれば気も滅入る。
しかも、ずっとセックスレスだ。
出会いはお見合いというか……街コンだ。ヤンキー女子とガテン系男子というクレイジーなイベントで出会ったのがキッカケである。最初見たとき、25歳の妻は金髪で鼻と口にピアス……暴走族にギャングも兼務のようないでたちだった。
俺自身、ガテン系と言っても当時は既にトレーラーの運転手をしていて大工とか土木で働く直なガテン系じゃない。それでも以前はダンプで砕石の運搬をしていた。そしてヤンキーな女も好きだし、俺にとって悪いイベントじゃなかったんだ。俺も40だったのでお袋に孫を見せてやりたかったから結婚は焦っていた。街コンはバーベキューで缶ビールや目本酒をかっ食らう緩慢な内容だった。

そして、告白タイムで嫁に……まぁ彼女に焼いたフランクフルトをかざして、彼女がOKならパクつくという下品な告白の仕方なのだが、嫁はパクついた。
焦っていたから、盲目な部分は多々あるが、嫁の素性を知らずに付き合った。友達には上記に記したように年の差があったので自慢したのだが、嫁の家に行くと『一人娘』だったことと親父がヤクザというかチンピラで歳が41歳……俺の1コ上。義理母ちゃんも1コ上で両親とも16の時に嫁を産んでいるんだ。俺はお袋が28歳の時の子供だからお袋は68歳。嫁の親父は……俺もヤクザの世界は知らないけどシノギって言ってヤクザ稼業とは別に農家とか商売とかしなきゃやっていけないらしい。組とか所属団体で違うのだろうが、義理父は大型免許なんてもってねーからトレーラー(けん引)の世界ではゴミだ。
でも、バブル時代はダンプの運ちゃんでも助手って言って手伝いを1人雇うくらい金があったんだって。だから俺は義理の親父を助手として雇ってやったんだ。

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