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男の娘のボクに彼女と彼氏ができるまで
第4章 ボクたちの好きなこと
三人でのむつみ合いの後。
ぐったりとしてベッドから動けないでいるボクのすぐ横で、百合音さんと柳くんが言い合っている。

「桜李を先に見つけたのはあたしだから」

涼しい目をキリッと吊り上げて、百合音さんが言う。

「えー? 愛に時間は関係ないでしょ。桜李くん、後ろでもめちゃくちゃ感じてたし。俺の方が相性いいかもよ?」

柳くんの方も全く引き下がる気配がない。
だんだんわかってきたけれど、彼はどんな修羅場でもにこにこしている性分らしかった。
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