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息のかかる距離
第10章 2人きりの…

「相当重症だな~精神的に、何か我々に出来ないかな?」

「香奈の事は、自分でなんとかしなければ、これからいくらでも困難になるから…親心で見守っていてくれたら」

「それもそうだな~時と場合によっては…」

「この社長ならやりかねないな~アハハハハハ」

「しかし香奈さん大丈夫かな?入社してまだ月が経ってないのに」

「そこだけが心配している所 」


歩夢がやって来た

「いつもの、お願いします」

「香奈と出張行ったんですね~香奈我が儘言いませんでした?」

「別に我が儘とは、受け取ってないです。しいて言えば私が重々に我が儘だったのかも」

「社長でも1人の若造
彼女いたなら周り気にせずデートくらいしたらどうだ?」

「…歯止めが利かなくなる、香奈さんを手元に置いて身動きできないほど束縛してしまう。それくらい愛しているけど、縛り付けたら どんどん遠くに行ってしまう感情が捨てきれない」

「それ言ったか?」

「言えば、喧嘩してしまう」

「普通はな、アドレスで逢えないときは会話する声が聞きたければ電話する、両方拒否され、次を見つけてしまった時には、どうする?いくら足掻いても…まあ香奈さんの事もちゃんと考えなさい」

「帰って考えてみます。」
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