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先生、早く縛って
第7章 あなただけという証

変なこと……聞いちゃった。

って言うか……今の先生に彼女は本当にいないのかな。

今更だけど、私……先生のこと何にも知らないんだ。先生、早く……早くギュッと抱きしめて欲しいよ。なんだか不安だよ……



放課後になり、理科室に向かう廊下に出ると、窓にポツポツと雨が落ちるのが見えた。

雨か……

告白した日は、赤く染まっていく教室で、私も熱に浮かされたように先生の前で初めて足を開いた。でも今日の校舎はどこも薄暗くて……どんより沈んだ私の心の中みたい。

なんでこんなに心が落ち込むんだろう。

沙也加ちゃんがまだライバルだって分かったから……?

ううん……違うよね。

先生の彼女……それもすごく美人な。

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