この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生、早く縛って
第7章 あなただけという証
「さっき……もっと俺のものになりたいって言ったよな? 立松は……俺が毛を剃って来いって言ったのはどうしてだと思う?」
え……? それは……
「先生が……そ、そういう趣味っていうか……」
「フッ……変態的な趣味?」
「は、い……」
「それもあるけど……実は少し違う」
先生は、私のほっぺを挟んだまま自分に向けると視線をしっかり絡ませた。
「俺はそうすることによって生まれる、SとMの心の寄り合いみたいなものが好きだ。貴方だけっていう……その証に惹かれる」
私の先生への想い……その証……
その言葉の意味を考えていると、私の目から涙がポロリ……と一粒落ちた。でもそれは悲しい涙じゃない……
「そう考えれば、立松はもう俺のものじゃないか? ……何を焦ってる? 何かあったのか?」
「ううん、大丈夫……もう大丈夫です」
やっぱり先生は全てお見通しだ。