この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生、早く縛って
第11章 お仕置きをはじめよう
カラオケボックスに入ると、ドリンクのオーダーをし、リモコンを並べたりマイクをセッティングしたり……なんだかいそいそと場を仕切る石塚さん。
だけど結局誰も歌うことはなく、いつの間にか石塚さんの質問攻めに私が答えるという展開になっていた。
石塚さんは終始嬉しそうにニコニコしていて、学校での先生のことや私のこと、そして私の家族のことまで訊いてくる。
でも別に嫌な感じではなくて……私はいつの間にか、真琴さんの話から、お母さんが作るフレンチトーストがおいしいなんて話までしてしまっていた。
「へ~じゃあ、結衣ちゃんもお母さん譲りで料理上手だったりするのかな?」
「あ、私はお料理苦手で……すみません……」
「うんうん。見るからにそんな感じ」
「うぅっ……」
いきなりいじられてるし……
そんな石塚さんと私のやり取りを見て、先生は苦笑いを浮かべていたけど……それでも、いつも学校で見てる先生よりずっと優しい表情をしているように見えた。