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先生、早く縛って
第13章 管理されるカラダ
でも、そんな私を先生はスルリとかわし……勢い余った私は黒板にぶつかって。
「ひゃ~!」
尻もちをついた私の上に漫画みたいにワンテンポ遅れて黒板消しが落ちてきて……私は真っ白けになっていた。
一瞬シーンとなったみんなの目線の先には、とても危険には見えない泡がニョキニョキするだけで……
次の瞬間、教室中が大爆笑。
「アクシデントはあったが……実験は成功だ。このように、過酸化水素水の分解によって、酸素が大量に発生し、あらかじめ加えてあった洗剤によって泡を発生させる。消毒でよく使うオキシドールは過酸化水素水を薄めたものだから、消毒をすると傷口から泡が出るのと原理は同じなんだ……という訳で、爆発はしなかったな」
そう言って、先生は大きなため息をついてこちらを見た。