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先生、早く縛って
第15章 見られるだけで感じちゃう
その理容店はお祭りの中心から近い場所にあるらしく、周りはすでにかなりの歩行者で埋まっていた。
すぐ近くには大きめの川が流れていて、その両脇に沿っていろいろな屋台がずらっと並んでいる。
初めは助手席でぐったりしていた私だったけど、その光景を見て一気にテンションが上がった。
「うわぁ~! すごいっ……」
クレープとかすごいおいしそう……やきそばも食べたいな……
「見事な桜並木だろう? 今は分からないかもしれないが、この辺りは全部桜の木なんだ」
並木なんて正直見てなかったけど……そう話す先生がなんだか自慢げで。
この町ってもしかしたら、先生の……
「また桜の季節に一緒に来ような」
「……はいっ!」
うれしい……
来年の春のデートの約束。