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先生、早く縛って
第16章 つながりたくて

はしたない姿を散々見られた私が……
密かに想像していたのキスの、何万倍も素敵なキスだった。

先生は少しづつ顔の向きを変えながら、優しく、優しく……まるで私の唇を味わうようにくちづけを続ける。

時々頬に触れるメガネのフレームの、その初めての冷たさも嬉しくて。

あぁ……何て幸せなの……

唇が離れそっと目を開けると……涙が溢れそうで。
そして次にした瞬きの時にそれがポロポロと零れ出る。

空を見上げると、滲んだ花火が視界いっぱいに広がって……

きっと、今この花火を見上げている人たちの中で、誰よりも大きく大きく私の瞳に映っているんだろうと思った。

今、言わなきゃ……!
ちゃんと、私の気持ちを……

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