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先生、早く縛って
第17章 思いきり抱いて

「ははは……ちょっと脅かしすぎたかな。今日はこっちを使おうか……さぁ、おいで」

先生が誘ったのは、ベッドの奥の壁にあるXの形の赤い梁だった。

先生の声がまるで魔法のように心に響いて……私の足は吸い寄せられるように壁際に進む。

そして、梁に背中を着けて立ってみると……ベッドを挟んだその先の鏡に、私の全身が映っていた。

今日はギロチンじゃないんだ……それに、明るくなったのもあってもう怖くない……と、少しだけホッとしたのも束の間。

右足首を掴まれ、Xの形の梁の両隅に付いた足枷のひとつに拘束されると、この先自分がどういう体勢になるのかを想像して私はまたドキドキしてきた。

「ほら、結衣。もっと左足を大きく開いて……身体検査の時間だよ」

先生の手が浴衣の裾を割り、私の足を肩幅より広く大きく開けさせる。

身体検査……あの告白の日と同じだ。
こんな状況なのに、私は懐かしいような気がしてジーンとしてしまった。

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