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先生、早く縛って
第19章 魔の呼び出し
愛奴とはいえ、先生は私のことを見てくれてるって信じてたけど……
本当にそう?
絶対そうって言える?
自分は彼女ではなく、愛奴だという事実が胸に突き刺さる。
ダメだ。
もう何にもわかんない……
さっきまで信じていたものがガラガラと崩れていってしまうような気がする。
大丈夫だって思おうとしても……
さっきは我慢できた涙がもう、零れそう……
「ちょっと沙也加! 今なんて言ったの? 結衣、泣きそうじゃない!」
「おい、待てよ!」
怒る二人に、沙也加ちゃんはただニヤリと微笑むだけで何も言わずに行ってしまった。
「いいから。何でもないから……」