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先生、早く縛って
第20章 あなたのために……
愛奴でも幸せって昨日は思ったけど……結局は先生にとって私はただの奴隷なんだ。
SMの深いつながりなんて……私には無理だった。何も分かってなかった。
私には先生の恋人なんてもともと無理だったんだ……愛奴にすらちゃんとなれなかったんだから。
先生を信じること……それすらできない私なんだから。
準備室に着き、ドアをノックする。
「はい」と先生の低く、響く声。
ふと、私がお別れを言っても……先生は平気な顔をするかもしれないな、と思う。
「あぁ、そうか……」って。
もしそうだったら悲しいな……私はこんなにも大好きなのに。
そっと扉を開けると、こちらを見た先生は少し驚いた顔をしてこちらに近づいて来る。
そして廊下に誰もいないのを確認しながら扉の鍵をガチャリと掛けた。