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先生、早く縛って
第21章 鬼畜王子
上手く言えないが、過激さと情熱の違い……だろうか。
それとも、身体を熱くされるものはあっても、心は冷めたままと言うべきだろうか。
俺をモノにしたいと彼女は言った。まるでゲームのように……
そんなものに流されたくない、そう感じたのかもしれないし……他に理由があるのかもしれない。
「俺は……俺はもう充分だということです。どうせ先輩だって本気ではないんでしょう?」
「でも、だって、そんなに……」
先輩の視線は、勃起を保ったままの俺の股間に注がれている。
「こんなのは生理現象ですよ」
一瞬で、彼女の目元が真っ赤に染まる。……おそらく怒りのためだ。
「信じられない……! 馬鹿に……しないでよ……何を言ってるのかわかってるの?」
怒りに震える声。怒りと……恐らくみじめな気持ちなんだろう。