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先生、早く縛って
第21章 鬼畜王子
「分かっているつもりです。でも、そんな格好になっているのを見ると申し訳ない気はするな……俺が頼んだ訳ではないですが」
そんな格好という言葉に、先輩はハッとしてずり落ちたスカートと、曝け出したままの胸を押さえ……しゃがみ込んだ。
俺は床に落ちている鍵を拾い上げ、扉に向う。
そして扉を開けると、近くの書棚にカチンと鍵を置いた。
「着替える前に鍵をかけ直したほうがいいですよ? 誰かが入って来ないとも限らない」
「あなた、絶対……おかしいわ……」
出ていく俺の耳に先輩の声が聞こえてきたが……構わず扉を閉め、俺は立ち去った。
おかしい、か……確かにそうかもしれないが、今さらそんな会話をしても意味がないだろう……