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先生、早く縛って
第24章 愛の才能
二人が付き合いだして3ヶ月……
蓉子が一人暮らしをするマンションで、ほぼ毎週のように週末を共に過ごしていた俺たちだったが、今日はいつもとは勝手が違っていた。
SMホテルという場所を自ら予約し、友人から借りたという軽自動車を走らせる蓉子……
さっき寄ったレストランでも妙に口数が少なかった彼女は、きっとこれから訪れる夜の時間に思いを巡らし女の部分をもう濡らしているに違いない。
蓉子は性に貪欲な女だった。
俺も、蓉子と身体を重ねることを止められない……
俺たちは嗜虐的・被虐的なセックスに溺れていた。
拘束し……玩具で嬲りたいように嬲る。
そんな関係は、初めて会った時の芯の強い女性という蓉子のイメージをすっかり変えてしまっていたが……そのことに俺は逆に満足していた。
日常では芯が強いからこそ、非日常の中で虐げられる自分に酔いたいのだ。
俺だけに見せるその顔。
愛し合っている上での行為。
心だけではなく、身体で完全に結ばれた関係……と言えると思う。