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先生、早く縛って
第24章 愛の才能
そんな中……俺はあるサイトを見つけた。
それはとあるSM愛好家が運営している個人サイトで、初めてそのページに辿り着いた時、俺は驚いた。
「愛奴隷」というタイトルのそのサイトを開くと、画面いっぱいに写し出されるのは……糸が切れた美しいマリオネットへ男性のものと思われる指が伸ばされる瞬間の絵。
そのタッチは暗く、でもマリオネットの顔は本物の人間のようなリアルさだった。それも〝生き生きとした〟という意味ではなく、まるで屍のような……そういった退廃的な美しさだった。
どこから読めばいいのかと迷った俺が、そのマリオネットをクリックすると……その世界は突然開かれた。
マリオネットが踊り出すと、切れた糸が男性の指に絡みつき……その指先は操られたように踊り出したのだ。
これは何を暗示しているのだろう……?
興味を惹かれて読み進めると、そのサイトは「愛奴隷」というある古典作品の紹介のためだけに作られたものだった。