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先生、早く縛って
第26章 幼馴染
「な~にが〝なんか、違うな……〟だ! くそ~どっちにしてもお前はいつも上から目線だよな。一回フラれてみろよ!」
ふんぞり返りながら腕を組み……しかめっ面をする石塚。俺の真似でもしているつもりか。
そんなことより……石塚に詳しくは話していなかったが、翠先輩には〝おかしい〟と言われ、蓉子は二股。パートナーや奴隷たちだって、本当は俺じゃなくても良いのではないかとさえ思う。
そういう点ではフラれているのとさして変わりがないというか……少なくとも俺がフッているという自覚はない。でも敢えて今さら言うことでもないし……たった一人の女性に出逢えなければ意味がない。
そう考えると、石塚のいつもの悩みも自分の悩みも、根本にあるものは変わらないんだよな……
もう冷めてしまったお茶に手を伸ばしかけたその時、バタバタと走る音と女性の声が聞こえて来た。
「カズくんならカズくんって言ってくれたらいいのにっ! も~っ!!」
そう言いながら居間に飛び込んできたのは、目が醒めるようなとんでもない美少女。いや、少女というにはあまりにも成熟した身体の……
凛……だ。