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先生、早く縛って
第27章 幼い関係
凛にとっては、普通のセックス程度のものが〝変態〟ということだったということか……
いや、そんなことが問題ではない。
独りよがりの……一方的な行為。
それは俺が嫌っていたことではなかったのか?
自分への嫌悪感で吐き気がしそうだ……
「ごめん……ごめんな、凛……」
凛が一時は快楽に身をゆだねていたのは確かだ……と思う。
しかし……凛にとってはそんな自分も汚らわしいと感じ、それを自分勝手に凛の身体にもたらした俺のことを嫌悪したのかもしれない。
凛へ対する溢れそうな想いが口をついて出てしまいそうだったが……何を言っても今は言い訳にしかならないと感じる。
黙って拘束をほどくと、凛は逃げるようにドアに向かって走り……こちらを振り向くことも無くその姿を消した。
別れがこんなに早くやってくるとは俺は想像もしていなかった。
そう、こんなにも……あっけなく。