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先生、早く縛って
第28章 夢の途中
いやだ……いやだ、凛がいなくなるなんて。絶対に……
「そんなこと言うなよ……凛……また今年も一緒に行こう……な?」
「カズくん……フフフ……子供みたい……待ち合わせ場所は……あそこだよ? ……ね?」
あの、俺たちの特別な場所を空から……それはとても哀しい約束だった。
様々なことが受け入れられなくて、俺は思わず首を横に振りそうになる。
「……お願いだから……ほんと……カズくん……は……頭がいいのに……女心が全然……わかんない……んだから……」
どうしてこんなことになってしまったのだろう……あれから凛に何があった?
俺があんなことをしなければ……そしてもっと信じ合って……
そうすれば今頃二人で……?