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先生、早く縛って
第28章 夢の途中
普通の恋愛もしたくはない……本気で自分を愛してくれる人なんてもう現れないのだから。
そして俺は、告白をしてくる生徒たちにある言葉を言うようになっていた。
ただ受け止めて真正面から断っても、食い下がったりまた逆に泣かれてしまったりして何かと骨が折れる。しかし……
「本気を見せろ」
そう言うと、彼女たちは一様に戸惑い、口を閉ざす。
それはきっと誰も本気などではないからだろう。ただ恋に恋をしているだけ……俺はずっとそう思っていた。
その言葉に応える人間が現れるかもしれないとは思いもせずに。