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先生、早く縛って
第29章 つなぐ想い
一週間後の日曜日、ホームページを見ながらお店を探して……石塚さんが働いている美容院の前に私は立っていた。
そこは思っていたよりも大きくて……知り合いがいなかったら、私みたいな平凡女子高生が一人で入るのなんて出来ないようなお洒落なお店だった。
ガラス張りのウィンドウの中には、ハサミを使って魔法みたいにお客さんを変身をさせる人たち。みんな生き生きとした笑顔で……しかもお洒落な店内で、なんだかみんな美男美女みたいに見えてすごく眩しく感じる。
そして、女性店員さんに椅子へ案内してもらって座ると……「結衣さん、リラックスしていてくださいね」と突然声を掛けられた。
突然名前を呼ばれて、ハッとして鏡を見ると……その中にはしかめっ面をした私が映っている。
そしてその隣には、胸の名札に〝アシスタント 春菜〟って書いてある、くりくりとしたショートカットが可愛い店員さんが満面の笑みを浮かべて立っていた。