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先生、早く縛って
第29章 つなぐ想い
「石塚さんって……なんか……」
「ん? 何っ?!」
「何もしなければ本当に王子様みたいにカッコいいのに……」
ブッ……!! と吹き出すと同時に、石塚さんが舐めていた飴が私の前にコロコロと転がった。
「ごめん、ごめんっ! お客さんにもらった飴ちゃんがデカくてさ……ってか結衣ちゃん、再会して最初のセリフがそれ?!」
笑わせるつもりはなかったのに、春菜さんまで必死で笑いをこらえている。
そして石塚さんが飴を拾おうとすると、先にサッとティッシュで拾って……私を見てニッコリと笑った。とても感じの良い人だなぁ……
「結衣ちゃん、思ったより元気そうで安心したよ~あ、まずシャンプーさせてもらうね。パーマやカラーは嫌なんだもんね?」
「はい……お願いします」